Stable Diffusionのプロンプト保存方法徹底解説

画像生成AI

はじめに

Stable Diffusionを使って画像生成を行う際、プロンプト(テキスト指示)は非常に重要な要素です。しかし、生成した画像に使ったプロンプトを保存していないと、後で同じ画像や類似の画像を再現するのが困難になります。本記事では、Stable Diffusionでプロンプトを効率的に保存・管理する方法を徹底解説します。

1. なぜプロンプトの保存が重要なのか?

  • 再現性の確保: 同じ画像を再生成したい場合、プロンプトの記録が不可欠
  • 改善のための比較: 過去のプロンプトと生成結果を比較して、より良いプロンプト設計が可能に
  • チームでの共有: 複数人でプロジェクトを進める際、プロンプトの共有が必要

2. 保存すべき情報の一覧

Stable Diffusionで画像を生成した際に、以下の情報を必ず記録しましょう。

保存項目内容
プロンプト画像生成に使用した指示文(例: “A futuristic city at sunset, ultra-detailed”)
ネガティブプロンプト除外したい要素(例: “blurry, distorted, low quality”)
モデル名使用したモデルの名称(例: “stable-diffusion-v1-5″)
解像度生成した画像サイズ(例: 512×768)
シード値再現性のための乱数シード(例: 123456789)
ステップ数生成に使用したステップ(例: 50)
ガイダンススケールテキストとの一致度を示す値(例: 7.5)
使用ツールAUTOMATIC1111, ComfyUI, InvokeAIなどのツール名

3. プロンプトの保存方法

3.1 手動でメモを取る方法(簡易)

  • テキストエディターにプロンプト情報をコピーして保存
  • ファイル名に日付やカテゴリを含めると整理しやすい
2025-05-07 futuristic_city.txt
Prompt: A futuristic city at sunset, ultra-detailed
Negative Prompt: blurry, distorted, low quality
Model: stable-diffusion-v1-5
Seed: 123456789
Steps: 50
Scale: 7.5
Resolution: 512x768
Tool: AUTOMATIC1111

3.2 自動で保存する方法(推奨)

3.2.1 AUTOMATIC1111 Web UIの設定

  • 「設定 > 画像保存」から Save prompt info to PNG をONにする
  • この設定で、生成された画像のメタデータ(Exif)にプロンプト情報が保存されます

3.2.2 PNGInfoで確認

  • AUTOMATIC1111では、生成画像を再度アップロードするとプロンプト情報を復元できます

3.2.3 スクリプトによる自動保存

Pythonなどでプロンプトログを自動記録するスクリプトを使うことも可能です。

from datetime import datetime
prompt = "A fantasy forest, vibrant colors"
negative = "low quality, blurry"

log = f"{datetime.now()}\nPrompt: {prompt}\nNegative: {negative}\n\n"
with open("prompt_log.txt", "a") as f:
    f.write(log)

4. プロンプトの管理と活用

4.1 プロンプト管理ツールを使う

  • NotionやEvernoteでタグ付きで管理
  • GitHubでバージョン管理するのもおすすめ

4.2 よく使うプロンプトのテンプレ化

  • 繰り返し使うプロンプトはテンプレートとして保存し、パラメータだけを変更する運用に

4.3 他人のプロンプトとの比較・学習

  • ArtStationやCivitai、HuggingFaceなどにあるプロンプトを参考に

5. まとめ

Stable Diffusionのプロンプトを保存・管理することで、創作の効率と質が大きく向上します。手動でも自動でも、自分に合った方法でしっかり記録し、再利用可能な形にしておくことが、AI画像生成を継続的に楽しむための鍵です。

参考リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました