はじめに
画像生成AI「Stable Diffusion」は、プロンプト(指示文)を工夫することで、キャラクターや人物の姿勢・構図も自在にコントロールできます。本記事では、Stable Diffusionで魅力的なポーズを指定するための具体的な方法と実践テクニックを解説します。
1. ポーズを指定する基本プロンプト
Stable Diffusionでは、プロンプトに具体的なポーズや構図を記述することで、希望に近い画像を生成できます。
1.1 よく使われるポーズ表現
日本語 | 英語プロンプト例 |
---|---|
腰に手を当てる | “hands on hips” |
背中を向ける | “back turned” |
膝を曲げて座る | “kneeling” |
空を見上げる | “looking up” |
腕を広げる | “arms outstretched” |
1.2 構図や視点も重要
- “from below”(下からの視点)
- “over the shoulder”(肩越しの視点)
- “close-up”(アップ)
例:"a girl looking up, arms outstretched, dramatic lighting, from below"
2. ControlNetを使ったポーズ指定
ポーズをより正確に制御したい場合は、ControlNetという拡張機能が非常に効果的です。
2.1 ControlNetとは?
ControlNetは、ポーズ、構図、スケッチ、深度情報などをベースに、より精密な画像生成を可能にする拡張モデルです。
2.2 OpenPoseでポーズ制御
ControlNet + OpenPoseを使用すれば、人物の関節位置を指定して、思い通りのポーズを生成可能です。
手順概要:
- WebUI(AUTOMATIC1111など)にControlNetを導入
- OpenPoseをControlNetに設定
- ポーズのベース画像(スケルトン)を入力
- 通常のプロンプトと組み合わせて生成
使用例:
Prompt: "a female dancer, wearing a red dress, in dynamic pose"
ControlNet: OpenPose image with jumping pose
3. ポーズ指定のコツと注意点
3.1 ポーズの説明は具体的に
「かわいいポーズ」などの曖昧な表現より、動作を具体的に描写することが重要です。
- 悪い例:”cute pose”
- 良い例:”one hand on hip, other hand waving, smiling”
3.2 否定プロンプトも活用
思ったように生成されない場合、不要な要素を除外する否定プロンプト(negative prompt)も重要です。
Negative prompt: "extra hands, deformed limbs, broken pose"
3.3 サンプル画像を使った反復改善
- 一度生成された画像をもとに、良かった構図をメモ
- ControlNetに再入力して微調整
4. おすすめツール・リソース
ツール名 | 概要 |
---|---|
PoseMy.Art | ブラウザで3Dポーズを作成し、ControlNet用画像を出力できる |
ControlNet extension (AUTOMATIC1111) | WebUI拡張機能でポーズ制御が可能 |
PromptHero | 英語プロンプトのアイデアを探せる |
まとめ
Stable Diffusionで魅力的なポーズを指定するには、
- プロンプトで具体的に動作や構図を記述する
- ControlNetやOpenPoseを活用してポーズを制御する
- 否定プロンプトや画像を用いたフィードバックで精度を高める
といったアプローチが有効です。AI画像生成の表現力を高めるために、ぜひ試してみてください。
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