消したい・変えたいを瞬時に実現！Stable Diffusion Inpaint最新活用術10選

「写真のあの部分だけ消したい」「イラストの一部を描き直したい」
そんなとき、画像編集ソフトに慣れていない人にとってはハードルが高い作業です。
しかし、Stable DiffusionのInpaint機能を使えば、AIが自然に補完してくれます。

本記事では、画像の“消したい”“変えたい”を瞬時に実現できるInpaint活用術10選を紹介します。
プロも唸る応用テクニックや、誰も教えてくれない注意点も解説。
Inpaint初心者から中級者まで、今すぐ実践できる内容になっています。

Inpaintとは？：部分修正に特化した生成AIの力

Inpaintは、既存の画像の一部をマスク（塗りつぶし）して指定すると、その部分だけをAIが生成・修正する機能です。
Stable Diffusionでは、「img2img（画像から画像生成）」に続く代表的な機能であり、以下のような場面に活用できます。

観光地の写真に入り込んだ人混み、電柱や看板などのノイズ。
Inpaintで塗りつぶすだけで、周囲の背景と自然に馴染むように消去できます。
Photoshopで苦労していた作業が、わずか数秒で完了します。

ポイント
・周辺との「色・構造の一貫性」を意識してマスクを小さめに描くと自然に
・promptに「empty background」「no people」など指定すると精度アップ

写真やイラストで「目だけ閉じてる」「口元が気に入らない」など、惜しいシーンは多いはず。
Inpaintなら、そのパーツだけを塗りつぶし、promptで「smiling face」「open eyes」などと指定すれば、まるで最初からそうだったかのように修正できます。

SNSや広告用素材で「服装だけ変えたい」「髪型だけ変えたい」ときにInpaintは非常に便利です。
人の輪郭を残して、服や髪の部分のみマスクし、promptに「white dress」「short hair」などを入れることで、違和感なくビジュアルを変換できます。

商品の紹介画像で、古いロゴや不要なブランドが写り込んでいる場合。
Inpaintでロゴ部分だけマスク→「plain surface」「white label」などと入力すれば、自然に消して新しい背景と馴染ませられます。

注意点
背景と対象物の境界がはっきりしすぎるとAIが混乱しやすいため、境界をぼかしてマスクするとより自然になります。

Inpaintはときに「周囲まで勝手に変えてしまう」ことがあります。
そんなときは以下の方法で制御できます：

AI生成では頻繁にミスが出る「手」「指」「目」なども、Inpaintでピンポイント修正が可能です。
画像全体を描き直すのではなく、“一部だけ”修正できる点がInpaintの大きなメリットです。

一度描いたイラストの「服の色」「背景の天候」「季節感」などを変更して、バリエーションを生成可能。
マスク→Inpaintで少しずつ変えるだけで、量産に最適な素材を手に入れられます。

「構図はいいけど、足の形が変」「背景に違和感がある」と感じたときも、部分的に修正可能。
構図を残して“崩れた部分だけ”Inpaintで再生成すれば、時間をかけずに作品のクオリティがアップします。

同人誌やマンガ制作において、「1コマだけ服を変えたい」「髪型を別話に合わせたい」といったニーズにも対応。
特に手描きより時間が短縮でき、商用にも活用され始めています。

いまではPC不要で、スマホアプリやWebブラウザでInpaintを実行できる時代です。