高品質なイラスト生成が可能な「Stable Diffusion Illustrious」。しかし、設定ひとつでクオリティが激変することをご存じでしょうか?
この記事では、プロが現場で使う“裏ワザ”を8つ厳選して紹介します。初心者から中・上級者まで、すぐに使えるテクニック満載です。
- 1. ネガティブプロンプトに「blurry eyes」「deformed hands」を追加
- 2. Illustrious v2系は「16:9」より「3:4」で画質が安定
- 3. 「anime screencap」タグを加えると構図が引き締まる
- 4. IllustriousのLoRA相性は「低スケール+高ステップ」
- 5. 「white background」プロンプトで余白を生かした美術系構図に
- 6. 絵柄の一貫性を保ちたいときは「style reference」画像を併用
- 7. アングル固定なら「from above」「low angle」「close-up」指定が効く
- 8. 実写風に寄せるなら「photorealistic lighting」「skin texture」を明記
- まとめ|Illustriousを“使いこなす人”がやっていること
1. ネガティブプロンプトに「blurry eyes」「deformed hands」を追加
Illustriousは人物画に強いモデルですが、目のにじみや手の崩れが起こることがあります。
その際は、ネガティブプロンプトに以下を追加すると効果的です:
blurry eyes, deformed hands, extra limbs, disfigured, malformed fingers
理由: Illustriousは高解像度でも細部の生成に“クセ”があり、特に手と目の描写で粗が出やすいため、明示的に除外することで精度が上がります。
2. Illustrious v2系は「16:9」より「3:4」で画質が安定
横長画像よりも**縦長・中型画像(768×1024など)**のほうが情報密度が高く、生成結果が安定します。
解像度 | 安定度 | 備考 |
---|---|---|
512×768 | ◎ | 初期生成に最適 |
768×1024 | ◎ | 商用クオリティも可能 |
1024×1536 | △ | GPUメモリ不足に注意 |
1024×512 | × | 手足や顔が崩れやすい |
3. 「anime screencap」タグを加えると構図が引き締まる
リアル寄りからアニメ調に振りたいとき、anime screencap
をプロンプトに追加すると、構図や色味が劇的に変化します。
例:
masterpiece, anime screencap, dynamic pose, sunset, wide shot
結果: パースやアングルに“奥行き”が加わり、映画のワンシーンのような印象に。
4. IllustriousのLoRA相性は「低スケール+高ステップ」
LoRAを使用する際、weightは0.6~0.8、stepsは40以上がおすすめです。
- LoRA強度が高すぎると破綻しやすい
- ステップ数を増やすことで繊細なLoRA効果を生かせる
<lora:cute_girl_lora:0.65>
補足: 特定のLoRA(例:服装や髪型)では、promptの順序も影響するため調整が必要です。
5. 「white background」プロンプトで余白を生かした美術系構図に
商用やポートフォリオ向けに洗練されたイラストが欲しいなら、背景にwhite background, minimalist
を指定しましょう。
効果:
- イラストがアイキャッチとして映える
- SNSやブログでの使用に最適
6. 絵柄の一貫性を保ちたいときは「style reference」画像を併用
Illustriousは比較的スタイルが安定していますが、キャラクターの雰囲気を一定に保ちたい場合は「ControlNet」または「style reference image」の利用がおすすめ。
- ControlNetで姿勢やシルエットを固定
- Style imageで絵柄を統一
use style reference: [指定画像]
注意点: SDXLベースのIllustriousには、ControlNetが若干効きにくいケースもあるため試行錯誤が必要です。
7. アングル固定なら「from above」「low angle」「close-up」指定が効く
構図が毎回変わるのが悩みなら、カメラアングル指定が鍵になります。
プロンプト | 効果 |
---|---|
from above | 俯瞰 |
low angle | 見上げ構図 |
close-up | バストアップに寄る |
補足: 背景と合わせることで映画的な演出も可能になります。
8. 実写風に寄せるなら「photorealistic lighting」「skin texture」を明記
Illustriousはアニメ調が得意ですが、リアル寄りの質感にも対応可能です。
photorealistic lighting, detailed skin texture, ambient occlusion
これらのプロンプトを入れることで、肌の質感や光の回り込みにリアリティが加わります。
まとめ|Illustriousを“使いこなす人”がやっていること
- ネガティブプロンプトでミスを事前に防ぐ
- LoRAとプロンプトのバランスを見極める
- 解像度とアングルで破綻を抑える
- 見せたい構図・印象にあわせた背景や照明調整
Stable Diffusion Illustriousは、一手間かければ作品の完成度が大きく変わるモデルです。
ぜひ今回の裏ワザを使って、思い通りのビジュアルを生成してください。
コメント