はじめに
Visual Studio Code(VSCode)のターミナルは、コードエディタと統合された非常に強力なツールです。コマンドライン操作を行いながら開発作業を効率よく進めることができます。本記事では、VSCodeのターミナルの基本的な使い方と、知っておくと便利なヒントを初心者向けに解説します。
1. VSCodeターミナルの基本操作
1.1 ターミナルの起動方法
- ショートカットキー:
Ctrl + Shift + \
またはCtrl + @
- メニューから: 「表示」→「ターミナル」

1.2 ターミナルの種類
VSCodeのターミナルは、以下のようなシェルを利用できます:
- Windows: PowerShell、Command Prompt、WSL(Linux)
- macOS / Linux: bash、zsh、fish など
1.3 新しいターミナルの追加
- ターミナルウィンドウ内の「+」アイコンをクリックすると新しいセッションが開始できます
- 複数のターミナルを同時に開いてタブで切り替え可能
2. よく使う基本コマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
cd | ディレクトリ移動 |
ls / dir | ファイル一覧表示(Linux/Windows) |
mkdir | 新しいフォルダの作成 |
touch / echo > | 新しいファイルの作成 |
code . | VSCodeで現在のフォルダを開く |
clear / cls | ターミナルをクリア |
3. ターミナルの便利な機能とヒント
3.1 プロファイルの切り替え
複数のシェル(bash、zsh、PowerShellなど)を使い分けるときは、 ターミナル右上のドロップダウンからプロファイルを選択可能。
3.2 ターミナルの分割
Ctrl + Shift + 5
でターミナルを分割- 複数の処理を同時に並行作業可能
3.3 コマンド履歴の活用
- ↑ ↓ キーで過去のコマンドを再利用
history
コマンドで履歴表示(bash/zsh)
3.4 ファイルやディレクトリのドラッグ&ドロップ
エクスプローラーからファイルをターミナルにドラッグすると、パスが自動入力される
3.5 ターミナルの自動化:スニペットやスクリプト
.bashrc
や.zshrc
にエイリアスを登録して作業効率アップ- 例:
alias gs="git status"
4. トラブルシューティングとTips
4.1 ターミナルが開かない場合
- 設定から「デフォルトのプロファイル」が正しく設定されているか確認
- 拡張機能の影響や、端末パスの不一致をチェック
4.2 VSCode設定でターミナルをカスタマイズ
settings.json
の一例:
"terminal.integrated.fontSize": 14,
"terminal.integrated.cursorStyle": "underline",
"terminal.integrated.shell.windows": "C:\\Program Files\\Git\\bin\\bash.exe"
4.3 よく使う設定ショートカット
Ctrl + Shift + P
→ 「Preferences: Open Settings (JSON)」Ctrl + Shift + '
でターミナルの表示/非表示切り替え
5. まとめ
VSCodeのターミナルは、ちょっとしたコマンド操作からスクリプト実行まで幅広く対応できる非常に便利な機能です。基本操作を覚えることで、作業効率が大きく向上します。ぜひ本記事のヒントを活かして、日々の開発をよりスムーズに進めてください。
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