はじめに
WebサイトやアプリのUI設計に欠かせない「ワイヤーフレーム」。Figmaは、ブラウザ上で使えるデザインツールとして、手軽にワイヤーフレームを作成できる点で人気です。本記事では、Figmaを使った初心者向けのワイヤーフレーム作成方法を、実践的に解説します。
1. ワイヤーフレームとは?
1.1 ワイヤーフレームの目的
- ページ構成や要素の配置を視覚化する
- チーム内でデザインの方向性を共有する
- 開発前の情報設計やUX設計の基盤となる
1.2 ワイヤーフレームの種類
- ローファイ(Low-Fidelity): 手書きや簡素な図形で構成される
- ハイファイ(High-Fidelity): 実際のUIに近い詳細な設計図
2. Figmaの基本操作を覚えよう
2.1 アカウント作成と初期設定
- Figma公式サイト にアクセスし、無料アカウントを作成
- ブラウザまたはアプリ版で起動
- 新しいデザインファイルを作成
2.2 画面構成
- Canvas: 実際にデザインするエリア
- Layersパネル: オブジェクトの階層構造
- Propertiesパネル: サイズ、位置、カラーなどを設定
3. ワイヤーフレームの作成手順
3.1 フレーム(画面サイズ)の設定
- 左側ツールバーの「Frameツール」を選択(ショートカット:
F
) - スマホ用(iPhone)、PC用(Desktop)など任意のサイズを選択
3.2 レイアウトの設計
Figmaでは「Rectangle(四角形)」や「Text(テキスト)」などを使って簡単に構成できます。
- ナビゲーションバー: 上部に長方形を配置し、ロゴやメニュー項目をテキストで記述
- メインビジュアル: 中央に画像用の四角形と見出しテキスト
- コンテンツセクション: 複数の矩形やリスト要素を並べる
3.3 コンポーネント化
繰り返し使う要素(ボタンやカード)を「Component」にすることで、効率的に再利用できます。
1. 対象の要素を選択
2. 右クリック → Create Component
4. 初心者向けのワイヤーフレームテンプレート活用
Figmaの「Community」から、無料で使えるワイヤーフレームテンプレートが多数提供されています。
おすすめテンプレート例
- Wireframe Kit 2.0(基本UI要素が揃っている)
- Mobile UI Wireframe(スマホ向け設計に最適)
利用方法
- Community画面で「wireframe」と検索
- 任意のテンプレートを「Duplicate」して編集可能に
5. ワイヤーフレーム作成のコツと注意点
- 色や装飾は最小限に:構成に集中できる
- 1ページに1機能を意識:シンプルにまとめる
- チームと共有する:早い段階でフィードバックを得る
まとめ
Figmaは、無料で始められて直感的な操作が可能なため、初心者でもすぐにワイヤーフレームを作成できます。まずはシンプルな構成から始め、徐々にコンポーネントやテンプレートを活用してスキルを高めましょう。
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