はじめに
AIによる画像生成技術の中でも注目を集めている「Stable Diffusion」。英語のプロンプト(指示文)を使うのが一般的ですが、日本語で使いたいという初心者の方も多いでしょう。本記事では、Stable Diffusionを日本語で使う方法や、日本語対応ツール、プロンプトの翻訳方法などをわかりやすく解説します。
1. Stable Diffusionとは?
Stable Diffusionは、テキストから高品質な画像を生成できるオープンソースのAIモデルです。入力した文章(プロンプト)に応じて、リアルな画像やイラストを自動で作り出すことができます。
1.1 特徴
- オープンソースで無料利用可能
- 高画質な画像生成
- カスタマイズ性が高い
2. 日本語で使う3つの方法
Stable Diffusionは基本的に英語入力が前提ですが、以下の方法で日本語でも使うことができます。
方法①:翻訳ツールを活用する
もっとも簡単なのが、日本語のプロンプトを英語に翻訳してから使う方法です。
- DeepL翻訳やGoogle翻訳を使って英語に変換
- 正確な表現にするために少し調整が必要
例:
- 日本語:「夕焼けの中に立つ猫」
- 英語プロンプト例:”A cat standing in a sunset, highly detailed, soft lighting”
方法②:日本語対応のWebツールを使う
一部のサービスでは、日本語入力に対応しています。
代表的なツール
- **PixAI(https://pixai.art)**:日本語のプロンプトに対応
- **Mage.space(https://www.mage.space/)**:インターフェースが日本語化されており、初心者に優しい
方法③:ローカルで日本語対応モデルを使う
自分のPCにStable Diffusionをインストールし、日本語プロンプトに最適化されたモデル(日本語LoRAなど)を使う方法です。
必要なもの
- Python / Git 環境
- AUTOMATIC1111 Web UI
- 日本語LoRAモデル(Civitaiなどからダウンロード可能)
3. 日本語プロンプトのコツ
3.1 明確な名詞と形容詞を使う
- OK:「美しい桜の木の下で笑顔の女性」
- NG:「きれいな場所にいる人」 → あいまいすぎる
3.2 単語の順序を意識する
日本語の語順でもある程度通じますが、主語→状態→背景 のように意識すると翻訳しやすくなります。
3.3 キーワードで区切る
- プロンプト例:「猫, 青い空, 桜の花, 和風の庭園」
- キーワードで区切ることで、より狙い通りの画像に近づけられる
4. 注意点とよくある質問
Q1. 日本語プロンプトは正確に反映される?
→ モデルによって精度が異なります。標準のStable Diffusionでは英語の方が高精度です。
Q2. 英語と日本語を混ぜても大丈夫?
→ 基本的には可能ですが、予期せぬ画像が生成されることもあります。
Q3. 有料版じゃないと使えない?
→ 基本機能は無料で使えますが、商用利用や高性能モデルには有料プランが必要な場合も。
5. まとめ
Stable Diffusionは英語前提のツールですが、日本語でも工夫次第で十分活用できます。初心者は翻訳ツールや日本語対応のWebサービスから始め、慣れてきたらローカル環境や日本語特化モデルに挑戦してみましょう。
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